
「リンパマッサージのお店を開業したい」
「自宅サロンって実際どうなの?」
「テナントを借りると、どれくらいお金がかかるの?」
「一人で始めるのと、スタッフを雇うのは何が違うの?」
リンパケアや整体を学び始めると、こうした疑問を持つ方も増えてきます。
ただ実際には、“開業”といっても形はさまざまです。
- 一人で小さく始める
- 自宅サロンとして開業する
- マンションの一室を借りる
- テナントを借りる
- レンタルサロンを借りる
- スタッフを雇って運営する
など、働き方によって必要な費用やリスクも大きく変わります。
今回は、リンパマッサージのお店を始める際によくある形態や、それぞれの特徴、必要な経費などについて、現実的な視点も含めてお話していきます。
まず最初に考えたいこと
開業というと、「自分のお店を持つ」というイメージをされる方も多いかもしれません。
ですが実際には、“どんな働き方をしたいか”によって、向いている形はかなり変わります。
例えば、
- 副業として始めたい
- 子育てと両立したい
- 一人で静かにやりたい
- 将来的にスタッフを増やしたい
- スクール運営も視野に入れている
- 大きなリスクは避けたい
など、人によって理想の形は違います。
そのため、最初から大きく始めるよりも、「自分に合った形を選ぶ」ことがとても大切です。
一人で開業する場合
最近は、一人で小さく始める方がかなり増えています。
特にリンパケアやリラクゼーション系では、
- 自宅サロン(おうちサロン)
- マンションサロン
- レンタルサロン利用
など、小規模スタートも多く見られます。
一人開業のメリット
固定費を抑えやすい
スタッフを雇わないため、
- 人件費
- 社会保険
- 求人費
などが不要です。
また、省スペースでの開業も出来ますので、賃借料や光熱費も少なく済みます。
そのため、比較的リスクを抑えて始めやすいというメリットがあります。
自分のペースで働きやすい
- 営業時間
- 予約数
- メニュー内容
- 休日
なども、自分で決めやすくなります。
特に、「たくさん回すより、一人ひとり丁寧にやりたい」という方には向いています。
お客様との関係を築きやすい
個人サロンでは、施術者が毎回変わることが少ないため、信頼関係を築きやすい傾向があります。
リピーター中心でゆっくり続けている方も多いです。
一人開業のデメリット
一人開業では、
- 施術
- 予約管理
- LINE返信
- 会計
- 集客
- SNS更新
- 掃除
- 確定申告
など、ほぼすべてを自分で行う必要があります。
お客様が口にはしてくれないような店舗の改善点に自ら気づける総合力が必要になります。それをブラッシュアップし続けられるお店が生き残るお店になります。
スタッフを雇う場合
将来的に、
- スタッフを増やしたい
- お店を大きくしたい
- 複数人で運営したい
という方もいるかもしれません。
メリット
予約数を増やしやすい
施術者が増えることで、対応できる人数は増えます。
そのため、うまく回れば売上を伸ばしやすくなりますが、新規予約の獲得や顧客の固定化が上手くいかないと、スタッフを雇ったことがデメリットになることがあります。
自分が施術に入れない時間も営業できる
スタッフがある程度成長しましたら、自分が休みの日でも営業できるようになる場合があります。
デメリット
スタッフを雇うと、一気に運営の難易度が上がります。
スタッフが増えるにしたがって、施術技術や接客技術を均一化する必要があります。担当者によって、技術レベルが違いすぎると、お店のブランドイメージが下がってしまいます。
拡大を目指す場合は、ある程度技術レベルには目をつむる場面も出てくるでしょう。施術者によって、コースを分けたり、値段を変えたりなどする必要もあるかと思います。
テナントで開業する場合
店舗を借りて営業する「テナント型」は、比較的「お店感」を出しやすいスタイルです。
例えば、
- 路面店
- 駅前店舗
- 商業ビル
- テナントフロア
などがあります。
テナントのメリット
信頼感が出やすい
「ちゃんとしたお店」として見てもらいやすくなります。
また、Googleマップや看板からの来店も期待できます。人通りの多いところであれば、お店そのものが広告塔になってくれます。
本格的に活動しやすい
- ベッド数を増やす
- スタッフを入れる
- スクールを行う
など、テナントの広さにもよりますが、事業を拡大することを考えた場合、始めから広く作るということも考えられます。
ただし、テナントは想像以上に費用がかかることもあります
ここは、開業前に知っておいた方がよいポイントです。
最近は、
- 資材価格
- 工事費
- 人件費
- テナント代
などがかなり上がっており、以前より開業コストも高くなっています。
例えば、
- 内装工事
- 空調設備
- 電気工事
- 給排水工事
- 看板
- 外装(ファサード)
などを整えていくと、思った以上に費用がかかるケースも少なくありません。
特に一階店舗では、
- 床からの冷気
- ガラス面からの熱
- 空調効率
などの問題もあり、業務用エアコンが必要になることもあります。
業務用空調は、
- 本体
- 設置工事
- 電気工事
まで含めると、かなり高額になる場合もあります。(本体は購入せずにリース契約にして、経費にするという手もあります)
また、
- 看板
- 照明
- 入口まわり
- 外観デザイン
などの「ファサード」も、お店の印象を左右する大切な部分です。
そのため、しっかり作り込もうとすると、数百万円単位になります。実際には、「思っていたよりお金がかかった」というケースも少なくありません。
開業する前は「夢」が大きく、その勢いで開業に進むことが多いのですが、実際に開業してみると、理想よりも思ったようにいかないことも多く出てくると思います。まさに自分がそうでした。
ですので、初期費用がかなり掛かりそうな場合は、一歩立ち止まる勇気も必要です。
マンション・自宅サロン開業の特徴
最近のサロン開業のトレンドは、
- マンションサロン
- 自宅サロン
です。
比較的小さく始めやすく、女性の副業や個人サロンでも多く見られます。
メリット
初期費用を抑えやすい
テナントよりも、
- 家賃
- 内外装費
- 設備費
を抑えやすい傾向があります。
また、一人で静かに営業したい方にも向いています。
副業との相性が良い
完全予約制で、限られた時間だけ営業することも可能です。
デメリット
営業許可・契約内容に注意が必要
ここは意外と見落とされやすいポイントです。
マンションの場合、「住居用契約」になっているケースも多く、営業利用が禁止されている場合があります。
特に、
- 不特定多数の出入り
- 看板設置
- 商用利用
などに制限があるケースもあります。
住居用契約になっている場合は、事業用として使った場合、火災保険などの保険がおりません。契約内容を見直しましょう。ここは注意して下さい。
そのため、
- 管理規約
- オーナー契約
- 用途制限
などを事前に確認することが大切です。
場合によっては、
- 事業用契約
- 住居兼事業用契約
- SOHO契約
などに変更が必要になるケースもあります。
近隣への配慮も必要
マンションサロンでは、
- 生活音
- 出入り
- 駐車場
- 共用部分
などへの配慮も必要になります。特に住宅型マンションでは、静かな運営を求められるケースもあります。
小規模サロンならではの注意点(脱税はバレます)
「副業だから」
「知人だけだから」
「現金だから分からないだろう」
と考えてしまう方もいますが、実際には、小規模サロンでも税務上の問題が発覚するケースがあります。
特に最近は、
- SNS投稿
- キャッシュレス決済
- 銀行口座
- 予約サイト
- 口コミ
などから、売上や営業実態が見えやすくなっています。(キャッシュレス決済やカード決済を使っている場合は、さすがに事業登録をしていると思います)
また、意外と多いのが、友人・知人・近隣住民などから「あの店は事業登録しないで、税金逃れしている」などという話が広がるケースです。
最初は小さく始めたつもりでも、人間関係のトラブル・嫉妬やSNSなどの口コミから、思わぬ形で情報が外に出ることもあります。
無申告や契約違反が発覚した場合、追徴課税や延滞税などのペナルティにつながるケースもあります。
そのため、「小規模だから大丈夫」と考えるのではなく、最初からきちんと管理しながら運営することが大切です。
レンタルサロンで開業する場合
リンパマッサージや整体のお店を始める方法として、最近増えているのが「レンタルサロン」を利用する形です。
レンタルサロンとは、施術ベッドや備品が用意された個室スペースを、時間単位や日単位で借りて施術を行うスタイルです。
自宅サロンやテナント開業と比べて、初期費用を抑えやすいため、副業や開業準備中の方にも利用しやすい方法です。
レンタルサロンのメリット
特に、最初からテナントを借りるのが不安な方にとっては、リスクを抑えて経験を積めるのが大きなメリットです。
「まずは知人や紹介の方だけ施術したい」
「月に数回だけ活動したい」
「本格開業前にお客様対応に慣れたい」
という方には、現実的な選択肢になります。
レンタルサロンのデメリット
また、レンタルサロンは「場所を借りるだけ」なので、集客は自分で行う必要があります。
Instagram、LINE、紹介、ホームページなどを使って、自分でお客様とのつながりを作っていくことが大切です。
レンタルサロンに向いている人
- 副業から始めたい方
- 初期費用を抑えたい方
- まずは小さく経験を積みたい方
- 自宅にお客様を呼ぶのが難しい方
- いきなりテナントを借りるのは不安な方
反対に、毎日多くのお客様を受けたい方や、自分の空間づくりを大切にしたい方には、やや不向きな場合もあります。
レンタルサロンを選ぶときの注意点
- 駅からの距離
- 清潔感
- 施術ベッドの使いやすさ
- タオルや備品の有無
- 音やプライバシーへの配慮
- キャンセル規定
- お客様への案内のしやすさ
特にリンパケアでは、落ち着いて施術を受けられる空間かどうかも大切です。
安さだけで選ぶのではなく、お客様が安心して通える場所かどうかが重要ですので、その点は確認しておきましょう。(当スクールでも受講生対象にレンタルサロンを提供しています)
実際どれくらい経費がかかる?
もちろん地域や規模によってかなり違いますが、ざっくりしたイメージとしては次のような感じです。
一人サロン(自宅・マンション系)
一人サロンの初期費用
| 項目 | 費用目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 敷金 | 10〜30万円前後 | 退去時の原状回復費用などとして預ける費用。 |
| 礼金 | 0〜30万円前後 | 物件オーナーへ支払う費用。地域や物件によって異なります。 |
| 仲介手数料 | 5〜15万円前後 | 不動産会社へ支払う契約手数料。 |
| 保証会社費用 | 5〜15万円前後 | 保証会社利用時に必要になることがあります。 |
| 施術ベッド・備品 | 5〜30万円前後 | 施術ベッド、イス、ワゴン、鏡、クッションなど。 |
| タオル・消耗品 | 1〜5万円前後 | タオル、ペーパー、オイル、衛生用品など。 |
| 空間づくり・簡易内装 | 1〜20万円前後 | 照明、カーテン、棚、小物、壁紙など。 |
| ホームページ制作 | 20〜150万円前後 | 業者依頼の場合。SEO対策込みで高額になることもあります。 自分で作ることが出来れば、サーバー代と必要であればドメイン代位で収まります。 無料のアメブロやペライチ、Wix、Jindoなどを使うのもあり。 |
| 写真撮影・素材準備 | 0〜数万円 | プロフィール写真や施術写真など。 |
| 広告・宣伝準備 | 0〜数万円 | SNS広告、チラシ、名刺など。 |
| 開業関連手続き | 数千円〜 | 開業準備、印刷物、口座準備など。 |
ひとりサロンの初期費用の目安は、最低限で30~50万前後。ある程度ちゃんと作る場合で50~150万前後。HP・広告・空間づくり・ブランディングまでしっかりやる場合は100~300万前後掛かると思って下さい。あくまでも目安です。こだわり始めたら、上限はありません。
一人サロンの毎月の維持費
| 項目 | 費用目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 家賃 | 0〜20万円以上 | 自宅・マンション・テナントなど、営業形態によって大きく変わります。 |
| 光熱費 | 月1〜5万円前後 | エアコン・洗濯・給湯など。施術内容や季節でも変わります。 |
| ホームページ保守管理 | 月5,000〜5万円前後 | 更新・サーバー管理・修正対応など。 |
| サーバー・ドメイン | 月1,000〜5,000円前後 | 自作ホームページでも必要になることがあります。 |
| LINE公式アカウント | 月0〜1万円以上 | 配信数によって有料プランになる場合があります。 |
| 予約システム | 月3,000〜1万円前後 | ネット予約や顧客管理システム。 |
| キャッシュレス決済 | 売上の数% | クレジットカード・QR決済などの手数料。 |
| 広告費 | 月0〜10万円以上 | Google広告、Instagram広告、ホットペッパーなど。 |
| 通信費 | 月5,000〜1万円前後 | Wi-Fi、スマホ、電話など。 |
| タオル・消耗品 | 月5,000〜3万円前後 | オイル、洗剤、衛生用品など。 |
| 洗濯・クリーニング | 月数千円〜数万円 | タオル量や営業日数によって変わります。 |
| 保険関係 | 月数百円〜数千円 | 賠償責任保険・火災保険など。 |
| 税理士・会計ソフト | 月数千円〜数万円 | 確定申告や経理管理。 |
ひとりサロンの毎月の維持費の目安は、およそ月3〜15万円程度が現実的な数字です。家賃をいかに抑えるかが一人サロンのカギになります。
テナント型サロン
テナント型サロンの初期費用
| 項目 | 費用目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 敷金・礼金 | 20〜100万円以上 | 物件契約時に必要。地域や物件によってかなり差があります。 |
| 仲介手数料 | 数万円〜数十万円 | 不動産会社への手数料。 |
| 内装工事 | 50〜300万円以上 | 壁・床・照明・間仕切り・受付など。 |
| 電気・給排水工事 | 10〜100万円以上 | 古い物件では追加工事が必要になることもあります。 |
| 空調設備 | 10〜150万円前後 | 業務用エアコン、本体・設置・電気工事など。 |
| 看板・ファサード | 10〜100万円以上 | 外観・入口・照明・サイン工事など。 |
| 施術ベッド・備品 | 10〜50万円前後 | ベッド、イス、棚、ワゴンなど。 |
| タオル・消耗品準備 | 1〜10万円前後 | タオル、オイル、衛生用品など。 |
| ホームページ制作 | 20〜150万円前後 | 業者依頼の場合。SEO対策込みで高額になることもあります。 |
| 広告・オープン準備 | 数万円〜数十万円 | チラシ、広告、撮影、SNS広告など。 |
| 火災保険・保証料 | 数万円〜 | 契約時に必要になることがあります。 |
テナントサロンの初期費用の目安は、約250〜700万円以上です。資材価格の高騰などで、さらに上がってくるものと思われます。
テナント型サロンの毎月の維持費
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 家賃 | 5〜20万円以上 |
| 光熱費 | 1〜5万円前後 |
| ホームページ保守管理 | 5,000〜5万円前後 |
| サーバー・ドメイン | 1,000〜5,000円前後 |
| LINE公式アカウント | 0〜1万円以上 |
| 予約システム | 3,000〜1万円前後 |
| キャッシュレス決済手数料 | 売上の数% |
| 広告費 | 0〜10万円以上 |
| 通信費 | 5,000〜1万円前後 |
| タオル・消耗品 | 5,000〜3万円前後 |
| 洗濯・クリーニング | 数千円〜数万円 |
| 保険関係 | 数百円〜数千円 |
| 税理士・会計ソフト | 数千円〜数万円 |
| リース・保守 | 数千円〜数万円 |
| スタッフ人件費(雇用時) | 数万円〜数十万円以上 |
テナントサロンの毎月の維持費の目安は、毎月15〜50万円以上です。(自分も以前はテナントでやっておりましたが、外観や内装のメンテナンスにある程度掛かりますので、毎月35万以上は掛かっていました)
レンタルサロンの費用目安
| 内容 | 金額目安 |
|---|---|
| 時間貸し | 1時間1,000〜3,000円前後 |
| 半日利用 | 5,000〜10,000円前後 |
| 1日利用 | 8,000〜20,000円前後 |
| 月額契約 | 数万円〜 |
この他に、HPやSNSなどの費用や、レンタルサロンまでの移動経費が掛かる場合があります。
レンタルサロンの利用料金は地域や設備によって大きく変わります。最初は安く感じても、利用回数が増えると、固定の部屋を借りた方がよいでしょう。
そのため、レンタルサロンは「小さく始める」「試してみる」「経験を積む」ための方法として考えると、使いやすい選択肢です。
大切なのは「無理をしすぎないこと」
SNSでは、
「好きなことで自由に!」
「月収100万円!」
「すぐ開業!」
という発信も多く見かけます。
もちろん、うまくいっている方もいます。
ただ実際には、
- 集客
- 経費
- 税金
- 体力
- 継続力
- 信頼づくり
など、地道な積み重ねもかなりあります。
そのため、最初から大きく始めるより、
- 小さく始める
- 副業から始める
- 自分に合った形を探す
- 固定費を抑える
方が、結果的に長く続けやすいケースもあります。
まとめ
リンパマッサージのお店には、
- 一人開業
- スタッフ型
- テナント型
- マンション・自宅型
など、さまざまな形があります。
それぞれに、
- メリット
- デメリット
- 必要な経費
- 向いている働き方
があります。
特にマンションや自宅サロンでは、契約内容や営業許可などの確認も大切です。
また、テナント型では、想像以上に開業費用がかかるケースもあります。
「どの形が正解か」ではなく、“自分に合った形で、無理なく続けられるか”を考えながらスタートすることが大切です。
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