
リンパマッサージって、毎日受けても大丈夫なんですか?
実際に施術を受けられた方から、こうした質問をいただくことがあります。
最近では、リンパマッサージやリンパドレナージュを定期的に受けている方も増えており、次のような目的で受けられる方も多くいらっしゃいます。
- むくみを何とかしたい
- 疲れを取りたい
- 体を軽くしたい
- 自律神経を整えたい
- リラックスしたい
その中で、
「調子が良いから毎日受けたい」
「毎日受けた方が流れが良くなるのでは?」
と感じる方もいるかもしれません。
今回は、リンパマッサージを毎日受けてもよいのか、整体院の視点も含めてお話していきます。
毎日受けても問題ない?
結論からいうと、リンパマッサージの「セルフケア」に関しては、毎日行ってもそれほど大きな問題はないのですが、施術として受ける場合はには、少し注意が必要です。
リンパケアというと、「流せば流すほど良い」「たくさん受けた方が良い」と思われることもありますが、リンパの流れが良くなりすぎたことで、めまいを起こしたり、おなかを下しやすくなりますし、逆にからだに疲労感が強く出てしまうこともあります。
心臓や腎臓にも大きな負担になります。これがデメリットとして一番大きいです。
短期間でのダイエットのために集中的に毎日リンパドレナージュを受ける人などは、理由はわかりませんが、悪夢を見ることが増えたなんて言う人もいます。
施術として受ける場合には、少なくとも1日は日を空けるのが理想的です。(ガン手術後のリンパ浮腫の方は除きます)
おすすめとしては、週1~2回のリンパ施術を受け、他の日はセルフケアを行う、これが理想的なケアではないかと思います。(当院の場合は、月1~2回のペースでメンテナンスで通われている方がほとんどです)
・ セルフケア:毎日OK
・ 施術を受ける:週1~2回が理想的
リンパは「流す」だけではありません
リンパの流れは、単純にマッサージだけで決まるわけではありません。
実際には、次のような要素が大きく関係しています。
- 筋肉の動き
- 呼吸
- 関節の動き
- 姿勢
- 自律神経の状態
リンパ管には「リンファンジオン」と呼ばれる、自動的に収縮する小さな単位も存在していますが、心臓のような強いポンプではありません。
そのため、筋肉が動くことや、呼吸による圧の変化などが、流れを助けています。
逆に言えば、
- 体が緊張している
- 呼吸が浅い
- 力が抜けない
- 姿勢が崩れている
といった状態では、流れも悪くなりやすくなります。
つまり、「毎日強く流す」ことよりも、体が自然に流れやすい状態を作ることの方が大切な場合も多いのです。
強すぎる刺激は逆効果になることも
リンパマッサージを受けたあとに、
- だるくなる
- 強い眠気が出る
- ぼーっとする
- 逆に疲れた感じがする
といった反応が出る方もいます。
これは一概に悪い反応とは限りません。
緊張が抜けて、副交感神経が働きやすくなった結果として起きる場合もあります。
ただ、刺激が強すぎたり、頻度が多すぎると、体が処理しきれず、負担になってしまいます。
特に、
- 強く押す
- 痛みを我慢する
- 毎回かなり強い刺激を入れる
という施術を続けると、体が防御反応を起こし、かえって筋肉が硬くなります。
「痛いほど効く」というわけではありません。
むしろ、力が抜けやすい状態を作る方が、結果的に循環が良くなります。
水分をとって、しっかり排泄することも大切
リンパや血液の流れを考えるうえで、水分補給もとても大切です。水分が不足すると、体の循環も悪くなりやすく、むくみやだるさにつながることがあります。
また、施術後は体がゆるみ、トイレが近くなる方もいます。
これは、体の循環や自律神経の変化によって起きています。
そのため、施術後は無理をせず、
- 水分をしっかりとる
- ゆっくり休む
- 我慢せず排泄する
ことも大切です。
特に普段、水分をあまりとらない方ほど、施術後に「体が軽い」「尿が増えた」と感じることもあります。
リンパケアは、施術だけで完結するものではありません。
体の中をめぐる水分を保ち、不要なものを外へ出しやすい状態を作ることも、巡りを整えるうえで大切なポイントです。
眠気や夢をよく見る方もいます
施術後に、
- 眠くなる
- 深く眠れた
- 夢をよく見た
- 普段より長く寝ていた
というお話をされる方もいます。
これについては、施術によって緊張状態が変化し、自律神経のバランスが変わることで、睡眠に影響しています。
また、普段かなり力が入っている方ほど、施術後に一気に「スイッチが切れたように眠くなる」こともあります。
ただし、これも個人差があります。
毎回強い反応が出るから良いというわけではなく、大切なのは「体にとって無理がないこと」です。
「好転反応」という言葉には注意が必要
リンパケアや整体の世界では、「好転反応」という言葉が使われることがあります。
ただ、何でもかんでも、
「だるいのは好転反応です」
「悪化したのは毒素が出ているからです」
と説明してしまうのは、少し注意が必要だと考えています。
実際には、
- 単純に刺激が強すぎた
- 体が疲れていた
- 睡眠不足だった
- 水分不足だった
ということもあります。
そのため、「反応が強い=良い施術」とは限りません。
体の反応を見ながら、その人に合った刺激量やペースを調整することが大切です。
毎日よりも「合ったペース」が大切
実際の現場では、
- 最初は間隔を詰める
- 状態が安定したら間隔を空ける
- 疲れやすい時だけ受ける
- メンテナンスとして定期的に受ける
など、その方に合わせてペースを調整していくことが多いです。
特に、
- 慢性的に緊張が強い
- 呼吸が浅い
- 常に力が入っている
- 疲労感が抜けない
という方ほど、“刺激を増やす”より、“休める状態を作る”ことが重要な場合もあります。
毎日刺激を入れるより、体が回復できる時間を作る方が、結果的に調子が安定しやすいこともあります。
整体院で行うリンパケアの考え方
当院では、単に「流す」だけではなく、
- 呼吸
- 姿勢
- 筋肉の緊張
- 関節の動き
- 自律神経の状態
なども含めて、体全体を見ながら施術を行っています。
そのため、「とにかく毎日流した方が良い」というよりも、その人の体に合った状態を作ることを大切にしています。
無理に強い刺激を入れ続けるのではなく、体が自然に循環しやすい状態を目指していくイメージです。
まとめ
リンパマッサージは、セルフケアであれば、毎日行うことをおすすめしますが、施術として受ける場合は、デメリットもありますので、注意が必要です。施術として受けるのであれば、週1~2回までが理想的なペースです。
改めて、再度注意点を上げます。
- 強すぎる刺激
- 頻度の多すぎる施術
- 体調に合わないケア
- 水分不足の状態での施術
は、逆に負担になることもあります。
大切なのは、「どれだけ受けるか」よりも、
- 体の状態
- 刺激の強さ
- 呼吸や緊張
- 施術後の反応
- 水分補給や排泄の状態
などを見ながら、無理なく続けることです。
リンパケアは、“たくさん流す”ことが目的ではなく、体が自然に巡りやすい状態を整えていくことも大切です。
「最近むくみやすい」
「疲れが抜けにくい」
「体がずっと緊張している感じがする」
という方は、一度ご自身の体の状態を見直してみるのもおすすめです。
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