
FLAリンパスクール アシスタント講師のMarikoです。
リンパの流れとその働きについてのお話をしたいと思います。
リンパがつまるとは?

リンパマッサージやエステ、あるいはTV番組などで「リンパがつまってますね~」という言葉を耳にした事はありませんか?
こうして聞くと、何か身体の中で大変な事が起きているかもしれない、と心配になりますよね?
正しく言うならば、「リンパの流れが悪くなっているだけ」であって、決してつまっているわけではありません。
もし、本当にリンパ管がつまっていたら、それはリンパ浮腫などの疾病ですね。
施術を受ける方の不安を煽るような言い方は本来すべきではないでしょう。とはいえ、流れの悪くなったリンパを放置するのは、健康上おすすめは出来ませんね。
リンパが流れてないと、施術が痛いって本当?
リンパの施術で痛みを感じる場合のほとんどは、実は深部リンパへの施術によるものです。
深部リンパの施術は、筋肉や皮膚などの軟部組織を介して、指をめり込ませるように行います。リンパ節周辺の筋肉が張っている方は、むしろ痛みを感じて当たり前とも言えます。
施術後の方が痛みが軽くなる人が多いのですが、リンパの流れが良くなったからというよりは、深部リンパ周辺の筋肉がほぐれたからです。
施術する側としては、『痛み=リンパの流れが悪い』とすれば、お客様に対し説明しやすいですし、納得させる材料にはなるのかも知れませんが、むくみ等が改善されて施術効果があったと言えるのであって、施術の痛みが軽減されたからと言って、症状が改善されたわけではないのです。
『リンパの流れが悪いから、リンパへの刺激で痛みが出る』
これは、本当のように聞こえますが、実は根拠のない話なのです。
そもそもリンパって、何ですか?

リンパ節
鎖骨の上や脇の下、脚のつけ根など関節を曲げた時に出来るしわの部分などに存在します。
主に免疫に関する働きをします。
リンパ管
皮下組織や内臓の周りなど、全身に網目状に存在したり、胸管のように集まったリンパ液を運ぶ管も存在します。リンパ節以外の管はリンパ管です。
老廃物を運ぶ下水道のような働きをします。
リンパ液
リンパ管の中を流れているのがリンパ液です。リンパ液は血漿の成分ですので、黄色っぽい透明の液体です。組織細胞から出た老廃物や静脈で吸収しきれなかった水分などが含まれます。
リンパはどのような働きをしているのでしょう?
リンパの働きは大きく分けて2つあります。「免疫」と「排泄」です。
1.免疫

リンパ節には、フィルターとしての役割があり、身体に入ってきた細菌や老廃物を濾して、病気になるのを防いでいます。熱が出た時など、リンパ節の中では、リンパ球が身体に入ってきた悪い菌と戦っていて、リンパ節が腫れます。
リンパ節の腫れは、身体の抵抗力が落ちているサインと言えるかも知れませんね。
そうして戦ったリンパ球は、その戦った細菌やウイルスの情報を記憶し、抗体を作ることで、次に同じ病原に侵された時に、身体を守っているのです。
2.排泄
血液が栄養や酸素などを運ぶのに対して、リンパは静脈で回収しきれなかった老廃物(脂肪酸など)や、余分な水分、身体に溜まった疲労物質(乳酸など)や毒素を運び、体外に排泄させる働きがあります。 ただ、リンパそのものは、血液が心臓や脚の筋肉のポンプ作用で勢いよく流れるのとは異なり、極めてゆったりとした流れです。自発的な流れが良くない人も多くいます。そういう方の多くはむくみとして症状に表れます。
もともと、リンパ組織は血管と直接繋がっているわけではなく、心臓に近いところの静脈で再び血管に繋がり、最終的にそれらは腎臓へ運ばれ、尿として体外に排泄されていきます。
リンパの流れが悪くなるとどうなるのでしょう?
身体にとって、不要な老廃物や毒素がうまく排出されないと様々な不調に繋がります。
足のむくみ、全身のむくみ
疲れやすい、疲れが抜けない

自律神経の乱れ、不眠、めまい、動悸

冷え症が改善しない
むくみや冷えなどは良く知られていますが、肩こりや腰痛、疲れが取れないなどの症状も多く見られます。夜、なかなか眠れない、めまいがする、動悸がするなどの、自律神経系にも影響を与えます。
また、免疫力が低下しますので、風邪をひきやすくなったり、傷がなかなか治らないという状態にも繋がってきます
リンパの流れが悪くなる4つの原因
リンパの流れが悪くなるのには、いくつかの理由が考えられます。
原因1 運動不足
筋肉が酸素を必要としないので、血液やリンパの循環が悪くなり、さらに、リンパ管にも筋肉の圧力が掛からないので、リンパの流れが滞ってしまいます。
特に、長時間の立ち仕事やデスクワークなど、同じ姿勢が続く時は、足がむくむなどの症状が出やすくなってしまいます。
原因2 ストレス
リンパの流れは、身体を休めるための自律神経である副交感神経によって支配されています。 ストレスは、リンパの流れに関係する自律神経に大きく影響します。
ストレスが掛かると、筋肉が緊張してリンパの流れが悪くなるだけでなく、副腎からストレスに対抗するためのホルモンが出て、免疫に関係するリンパ球の働きまでも弱めてしまいます。
原因3 冷え
血液とリンパは、互いに影響し合っています。身体が冷えると、抹消の血管が収縮し、それに伴ってリンパの流れも滞ってしまいます。
リンパは水分ですので、流れが悪くなると冷えやすくなります。つまり、むくみがあると冷えるということです。
原因4 加齢
加齢が進むと、少し皮膚がたるみがちになります。
リンパは、実際にはリンパ管の中にあるポンプユニットであるリンファンジオンが自発的に収縮してリンパを送っています。ゆったりとした波のような動きです。
リンパ組織は皮膚にぶら下がっていますので、皮膚が伸びきったままになった場合、必然的にリンパの流れは悪くなるのです。
3大栄養素とリンパのお話
バランスの良い食事でリンパを流そう

バランスの良い食事や、充分な水分摂取が健康な身体を作り、血流やリンパの流れも促してくれます。
こうしなければならない…と意気込まず、基本的な知識を知った上で、簡単に実行出来ることを細く長く続けましょう。
ここでは水分と基本的な栄養素についての話をしたいと思います。是非参考にしてみてください。
リンパを流すには質の良い水が必要

リンパの流れを良くする為には水分は不可欠。綺麗なお水で、からだに溜まった老廃物や毒素を洗い流すことがリンパの流れを良くし、むくみなども改善します。
水や白湯、またはカフェインの入っていないお茶などがお薦めです。
特に温かい飲み物はからだを温める効果もあり、体温が上昇して更にリンパが流れやすくなります。
コーヒー、緑茶、ウーロン茶、紅茶などはカフェインが含まれるため、多量に摂取してしまうと逆に流れを悪くする可能性があるため注意が必要です。
カフェインは交感神経を刺激して、毛細血管をキュッと縮めてしまうため、血流やリンパの流れを滞らせる働きをしてしまうのです。
3大栄養素とリンパの関係は?
炭水化物(=糖質+食物繊維)

炭水化物は、糖質と食物繊維の総称で、エネルギー源になります。穀類、果物、砂糖など。
人間が必要とする総エネルギーのうち50~70%を炭水化物で占めることが望ましいとされています。
一時期、炭水化物抜きダイエットなどがブームでしたが、炭水化物を主食とする民族に比べ、炭水化物をほとんど摂らない民族は短命であるというデータがあります。
また、炭水化物の最小単位であるブドウ糖は脳の唯一の栄養であると言われています。頭を使うと甘いものが食べたくなるというのも理にかなっていますね。
😱インスリン → 腎臓でナトリウム再吸収↑
😱結果として、水も一緒に抱え込む(ぶよぶよした水っぽいむくみ)
😱さらに、角化(ターンオーバー異常)+糖化で、ザラツキ肌に・・・
タンパク質

皮膚、筋肉、骨、内臓、血液、リンパ液、ホルモンなど、身体を作る栄養素です。
リンパの流れには超重要になります。
このたんぱく質を構成しているのは20種類のアミノ酸です。うち9種類は必須アミノ酸と呼ばれ、体内で合成することができないため、食事から摂る必要があります。
必須アミノ酸は大豆や肉類にバランス良く含まれます。エネルギー源ともなるため、身体を使うアスリートなどはこれらのアミノ酸を効率良く摂ることが筋肉の疲労を減らして素晴らしいパフォーマンスに繋がります。
😱血中アルブミン濃度↓ → 浸透圧↓ → 水が外に漏れる
😱リンパで回収できなくなる → むくみ大爆発
脂質

エネルギー源になります。内臓や肌の潤いを保護する働きもあります。
トランス脂肪酸は、リンパの流れを悪化させます。なるべく質の良い脂質を摂ることが大切です。
脂質は腸で吸収されると、血管ではなく「リンパ管(乳糜層:にゅうびそう)」に回収されます。
脂質が多い食事をとると、リンパが白く濁ります。
脂質には大きく分けて、動物性と植物性の2種類あります。
・動物性(肉・ラード・バター・生クリームなど)
・摂りすぎると生活習慣病に繋がるので注意が必要
・植物性(オリーブ油・アボカド・ナッツなど)
・豊富に含まれるオレイン酸の働きで、善玉コレステロール↑、悪玉コレステロール↓
・血液サラサラ、リンパの流れも↑
・肌の潤いやツヤ↑↑
不飽和脂肪酸は身体に良さそうですが、油であることには変わらないので、摂りすぎればカロリーオーバーとなって肥満に繋がります。何事もほどほどが大切ですね。

このほか、ビタミン、ミネラルを足して5大栄養素と呼ばれています。さらに水分と食物繊維を分けて、7大栄養素とも呼ぶことがあります。
ミネラルとリンパのお話
ビタミンやミネラルは身体の調子を整え、水分や食物繊維は栄養や老廃物などの運搬に関わります。どれも欠くことの出来ない大切な栄養素ですが、ミネラルであるカリウムとナトリウムのバランスは、リンパの流れにも大きく関係します。
ナトリウムとカリウム
ナトリウム

過剰に摂取すると血圧の上昇、むくみに繋がります。
不足すると疲れやすく、食欲減退が起こります。
食塩、味噌、醤油、漬物、加工肉、魚類練製品などに多く含まれます。
カリウム

摂りすぎた塩分を体外に排出させます。不足すると疲れやすくなります。
野菜、果物、豆類に多く含まれます。
ナトリウムとカリウムのバランスが崩れると?

身体のカリウムとナトリウムのバランスは常に一定に保たれていますが、何らかの原因でバランスが崩れるとむくみや痙攣(特にこむら返り)などに繋がります。また、血流やリンパの流れも滞りやすくなります。
特に寝ている間は、皮膚から水分が500mlほど蒸散されますが、寝ている間は水分補給をしていないので、カリウムとナトリウムの濃度バランスが変わりやすく、こむら返りが起こりやすいのです。
塩分は控えめに
現代人の食生活は野菜不足、塩分の摂りすぎが問題視されています。塩分の摂りすぎは高血圧につながり、放置すると血管に負担がかかり、動脈硬化の進行の要因になるため、注意が必要です。
日頃から塩分少なめを心掛け、摂りすぎた塩分を排出してくれる野菜や果物を積極的に摂りましょう。
お風呂とリンパのお話
入浴のススメ

入浴はリンパの流れを良くするためにとても有効です。
また、発汗作用により、疲労回復、痩身効果、美容効果、質の良い睡眠誘発効果など、様々な嬉しい作用が期待できます。
身体を冷えから守ることが重要です。
38度~40度のゆるめのお湯に20~30分、42度ならば10分程度入ることで体温が1度上昇すると言われています。
体温が上昇すると血流やリンパの流れが良くなることはもちろん、身体の免疫力も上がります。これは身体のダメージを修復する作用のあるたんぱく質「ヒートショックプロテイン」が増えるからです。
夏場はついシャワーで済ませてしまいがちですが、特に冷え性の方には入浴をおすすめします。
バスタブにゆったりと浸かって、リンパのセルフケアをすれば、さらに効果的!
美しさと健康を保つために、是非習慣にしてくださいね!
入浴を効果的に楽しむために

自分の好きな入浴剤やアロマオイルを使うのがおすすめです。
入浴剤は市販のものでも、最近は色々と面白いものが出回っていますね。
手軽に経済的に利用できるものから、ちょっとお値段は張りますが、プレゼントにも出来るようなカラフルで楽しいバスボムなどなど。
また、自分の好きなアロマオイルをバスタブに数滴垂らして入浴するのも手軽です。
おススメはラベンダーとレモン、オレンジなどの柑橘系を組み合わせたり、ローズウッドなどの柔らかい優しい香り。夏場はミント系の爽やかなものをプラスしても良いですね。
好きな香りに包まれていると心身ともにリラックスしてくるのを感じます。リラックスすると副交感神経が優位になり、リンパの流れも促進されます。
💡アロマオイルの使い方
アロマオイルを使用する時は、なるべく純度の高い質の良いものを使うようにしましょう(入れすぎに注意)。純度の高いものは、少量で値段も高いですが、使用する量はほんの数滴で十分。身体にも良いですし、むしろ経済的です。
それから、オイルですので、お湯の表面にオイルが浮いたままになります。直接肌にふれないよう、良くかき混ぜて! 出来ればバスソルトなど(なければ普通の塩でも大丈夫)も一緒に入れると良いでしょう。
使用量の目安は、バスソルト大さじ2~5、アロマオイル2~5滴。肌の弱い人は直接入れず、キャリアオイル5ml、牛乳30ml、はちみつ10mlなどにオイルを溶かして入れることをお薦めします。
・個人差はありますが、オイルの種類によっては刺激になることがあります。チクチク感じるものは残念ながら合わないので避けるようにしましょう。はじめは少量で試し、様子をみながら量を増やしてください。
・3歳未満の幼児には使用しないようにしましょう。
・残り湯は洗濯に使用出来ません。
おうちで出来るリンパセルフケア
YouTube リンパの流し方
ショートバージョン
ロングバージョン(詳しい解説付き)
お申し込みはこちら

