
「朝起きると顔がむくんでいる」
「夕方になると足がパンパンになる」
「靴下の跡がなかなか消えない」
「まぶたが腫れぼったい日がある」
こうした「むくみ」のお悩みで来院される方は、とても多くいらっしゃいます。
一言でむくみといっても、朝に出やすいむくみと、夕方に出やすいむくみでは、関係している要因が少し違うことがあります。
もちろん、はっきりと「朝はこれ」「夕方はこれ」と断定できるものではありません。
ただ、整体院で実際に体を見ていると、朝むくみやすい人、夕方むくみやすい人には、それぞれ特徴が見られることがあります。
今回は、朝と夕方のむくみの違いについて、リンパ・筋肉・姿勢・呼吸、そして心臓や腎臓などの視点も含めてお話していきます。
そもそも「むくみ」とは?
むくみとは、皮膚の下に余分な水分がたまっている状態です。
本来、体の水分は血液やリンパの流れによって循環し、必要な場所へ運ばれたり、回収されたりしています。
しかし、何らかの理由で水分が戻りにくくなると、顔や手足などにむくみとして現れやすくなります。
むくみには、次のような要素が関係することがあります。
- 長時間同じ姿勢が続く
- 筋肉の動きが少ない
- 体が冷えている
- 呼吸が浅い
- 首や鎖骨まわりが硬い
- 水分や塩分のバランスが乱れている
- 心臓や腎臓などの働きが関係している
つまり、むくみは単に「リンパが流れていない」というだけでなく、体全体の状態を知らせるサインでもあります。
朝むくみやすい人の特徴

朝のむくみは、特に顔・まぶた・手など、上半身に出やすい傾向があります。
「起きた時に顔が重い」
「まぶたが腫れぼったい」
「指輪がきつい」
このような状態を感じる方も少なくありません。
横になっていることで水分が分散しやすい
日中は重力の影響で、水分が下半身に集まりやすくなります。
一方、寝ている間は体が水平になるため、水分が全身へ分散しやすくなります。
その結果、朝になると顔やまぶた、手などがむくみやすくなることがあります。
首・肩・鎖骨まわりの硬さも関係します
朝むくみが強い方は、首や肩まわりが硬くなっていることもあります。
- 首こりが強い
- 肩に力が入りやすい
- 食いしばりがある
- 呼吸が浅い
- 胸まわりが硬い
リンパの流れは、最終的に鎖骨周辺へ戻っていきます。そのため、首や鎖骨まわりの緊張が強いと、流れ全体に影響が出ることがあります。
また、寝ている間も無意識に力が入っている方は、朝から体が緊張していることも少なくありません。
塩分・アルコール・睡眠不足の影響
前日の食事や生活習慣も、朝のむくみに関係します。
- 塩分が多い食事
- アルコール
- 水分不足
- 睡眠不足
- 夜遅い食事
こうした要素が重なると、翌朝に顔やまぶたがむくみやすくなることがあります。
朝のむくみは腎臓が関係することもあります
朝の顔やまぶたのむくみが強い場合、腎臓の働きが関係していることもあります。
腎臓は、体の水分量や塩分バランスを調整する大切な臓器です。そのため、腎臓の働きが弱っている場合、体の水分調整がうまくいかず、むくみとして現れることがあります。
特に、次のような場合は注意が必要です。
もちろん、朝むくむからといって、すぐに腎臓の問題だと決めつける必要はありません。
ただし、むくみが強い、長引く、他の症状を伴う場合は、医療機関で確認することも大切です。
夕方むくみやすい人の特徴

夕方のむくみは、足・ふくらはぎ・足首など、下半身に出やすい傾向があります。
「夕方になると靴がきつい」
「足が重だるい」
「靴下の跡が残る」
こうしたお悩みは、特にデスクワークや立ち仕事の方に多く見られます。
長時間同じ姿勢が影響しやすい
夕方のむくみは、長時間同じ姿勢が続くことで起きやすくなります。
- 座りっぱなしのデスクワーク
- 立ちっぱなしの仕事
- 長時間の運転
- スマホ姿勢が続く
リンパや静脈の流れは、筋肉の動きによって助けられています。そのため、動く時間が少ないと、足にたまった水分が戻りにくくなります。
特にふくらはぎは、下半身の循環に大きく関わる場所です。
歩く量が少ない方ほど、夕方に足が重くなりやすい傾向があります。
骨盤や股関節の硬さが関係することもあります
整体院で実際に見ていると、夕方に足がむくみやすい方には、骨盤や股関節まわりの硬さが見られることがあります。
- 骨盤まわりが硬い
- 股関節が動きにくい
- 太ももの前側が張りやすい
- お腹まわりが硬い
- 下半身に力が入りやすい
座りっぱなしが多い方は、股関節の前側やお腹まわりが硬くなりやすく、下半身の巡りにも影響することがあります。
夕方のむくみは心臓や血管が関係することもあります
夕方に足がむくみやすい場合、姿勢や筋肉の問題だけでなく、心臓や血管の働きが関係していることもあります。
心臓は、血液を全身へ送り出し、戻ってくる血液の循環にも関わっています。その働きが弱くなっている場合、足にたまった水分が戻りにくくなり、夕方にむくみが強く出ることがあります。
特に、活動している日中にも関わらず強いむくみが出る場合や、疲れやすさを伴う場合は注意が必要です。
このような場合は、整体やリンパケアだけで判断せず、医療機関で相談することをおすすめします。
「水を飲むとむくむ」は誤解の場合も
むくみが気になる方の中には、「水を飲むと余計にむくむ気がする」と感じている方もいます。ですが、実際には水分不足によって体が水分をため込みやすくなっているケースもあります。
特に、次のような方は注意が必要です。
- 水をほとんど飲まない
- コーヒーやお茶ばかり飲んでいる
- トイレを我慢しやすい
- 汗をかきにくい
- 尿の回数が少ない
リンパや血液の流れを考えるうえで、水分補給と排泄はとても大切です。水分を適度にとり、尿として出すことで、体の水分バランスは保たれています。
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分制限を受けている方は、自己判断で水分量を増やさず、医師の指示に従ってください。
リンパだけではなく「呼吸」も大切です
むくみというと、「リンパを流す」というイメージが強いかもしれません。
ですが、体の巡りには呼吸も大きく関係しています。深くゆったりした呼吸ができると、胸郭や横隔膜が動き、体の内側の循環も助けられます。
反対に、呼吸が浅い状態が続くと、胸まわりや首・肩が硬くなりやすく、巡りにも影響が出ることがあります。
特に、次のような方は呼吸が浅くなりやすい傾向があります。
- 緊張しやすい
- 首や肩がこりやすい
- 猫背になりやすい
- 疲れているのに力が抜けない
- ストレスを感じやすい
整体院では、単にむくんでいる場所だけを見るのではなく、姿勢や呼吸を含めて体全体を見ながら施術を行うことがあります。
リンパ管には自動的に動く仕組みもあります
リンパは、筋肉の動きや呼吸によって流れを助けられています。さらに、リンパ管には「リンファンジオン」と呼ばれる、自動的に収縮する小さな単位があります。
つまり、リンパはただ外から押し流されているだけではなく、体の中にも流れを助ける仕組みがあります。
ただし、その働きも体の状態に影響を受けます。
- 体が冷えている
- 緊張が強い
- 呼吸が浅い
- 自律神経が乱れている
- 疲労が強い
こうした状態では、体が本来持っている巡りの働きも落ちやすくなります。
そのため、「強く流せば良い」というよりも、体が自然に巡りやすい状態を作ることが大切です。
整体院でできるむくみへのリンパケア
当スクールを運営している古淵かえる整体院では、むくみを単に「その部分だけの問題」として見るのではなく、体全体の状態を確認しながら施術を行います。
例えば、次のような点を見ていきます。
- 足だけがむくんでいるのか
- 顔や手にもむくみがあるのか
- 首や鎖骨まわりが硬くなっていないか
- 骨盤や股関節の動きはどうか
- 呼吸が浅くなっていないか
- 体に過度な緊張がないか
そのうえで、必要に応じて、
- 筋肉や姿勢の調整
- 首・肩・鎖骨まわりのケア
- 骨盤や股関節まわりの調整
- ふくらはぎや足まわりのリンパケア
- 呼吸がしやすくなるための調整
などを組み合わせていきます。
強く押したり、無理に流したりするのではなく、体に負担をかけない方法で、巡りやすい状態を目指していきます。
こんなむくみは医療機関へ
むくみの中には、整体やリンパケアではなく、医療機関での確認が必要なものもあります。
特に、次のような場合は注意が必要です。
このような場合は、心臓・腎臓・血管などの問題が関係している可能性もあります。
気になる症状がある場合は、無理に施術で対応しようとせず、まずは医療機関に相談してください。
まとめ
朝むくみやすい人と、夕方むくみやすい人では、体の状態や生活習慣に違いが見られることがあります。
朝むくみやすい人に多い特徴
- 顔やまぶたがむくみやすい
- 首や肩が硬い
- 呼吸が浅い
- 睡眠不足や食生活の影響を受けやすい
- 腎臓の働きが関係している場合もある
夕方むくみやすい人に多い特徴
- 足やふくらはぎが重だるい
- 長時間同じ姿勢が多い
- 運動不足
- 骨盤や股関節まわりが硬い
- 心臓や血管の働きが関係している場合もある
むくみは、単に「水がたまっている」だけではありません。リンパ・血流・筋肉・姿勢・呼吸・自律神経、そして心臓や腎臓など、さまざまな要素が関係しています。
「最近むくみやすい」
「足が重だるい」
「朝の顔のむくみが気になる」
という方は、体全体の状態を見直してみることも大切です。
ただし、急なむくみや強い症状を伴う場合は、まず医療機関で確認するようにしてください。
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